ダークソウルTRPGのGMをやった話

お久しぶりです!

何がどうお久しぶりなのかというとこれは私からはてなブログへの挨拶です。あ、私はgolgiであってバーチャル細胞小器官ツイッタラーの折我音良ではありません(この注釈いる?)

 

ダークソウルTRPGGMをやりました

一応書いておくとTRPGとは、ルールブックという本を片手に携え、機械を用いることなく遊ぶゲームのことです。人がゲーム機の代わりをするゲーム、というのが正しそう。こう表現すると、小学生のころ私は自作カードゲームを他人にやらせるときに意思の無いアーケード機と化していたのでGM経験者かもしれん。

TRPGは今までやったことがなく、かつ未経験者にとって敷居が非常に高いエンタメなので、興味はありつつも・・・という感じでした。

何とはなしに立ち寄った大垣書店でダークソウルTRPGを見つけ、これはやらなかったとしても読んでみたいと思い、購入してサークルのSlackで報告したところ参加者が4名集まってくれたので開催する運びとなりました。参加者に「感謝を!」

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感謝を!のジェスチャー

参加者のみなさんはだいたいTRPG初心者だとなんとなく思い込んでいたのですが、何回か他のTRPGのプレイ経験があったみたいでした。まあダクソTRPGは結構独自色が強い感じだったので、私だけ不慣れさを感じたりすることはなかったですね。

私にとっては初めてのTRPG、それも大好きなダークソウル3とあって、私はウキウキで準備を進めていました。必要な紙類を印刷するだけではおさまらず、ルール説明用のパワーポイントを作ったり、部内で配信するための画面を用意したり、世界観共有のためにダークソウル3の画集を持参したりしました。

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ウキウキで用意した部内用の配信画面

 

もしかして簡単?と感じた序盤

TRPGは自分でシナリオを作ってもよいのですが、GM(進行役)の私が初心者なので、ルールブックに載っているサンプルシナリオの①と②をやることにしました。これが原作のゲーム「ダークソウル3」の再現にこだわっており、随所のDONP(ダクソオタク・ニヤニヤポイント)でダクソオタク2人が喜んでいました。

ダークソウル3といえば原作ゲームは高難易度で有名ですが、サンプルシナリオ①はチュートリアルを兼ねていることもあり、回復をあまり考えなくても突破できるくらいの難易度でした。今思うとダメージ計算表の見るところを間違えたりしていたので実際よりも簡単だったかもしれない。そうするとダクソオタクの私としては、「もっと手に汗握ってほしいな~」とか考えてしまいました。これがすべての始まりだった。

 

様々な要素が追加されるシナリオ②

シナリオ2からは一気に登場する要素が増え、本番開始感がしてワクワクしました。はじめに冒険の拠点で限られたリソースを使ってレベル上げやアイテム売買を行うのですが、冒険者4人があれこれ相談しながら取得スキルや装備武器に悩んでいる様子は、ここは冒険者ギルドかと錯覚するほどの「らしさ」があり、GMとしてはテンションが上がりました。いや、ショッピングを楽しむ日常アニメの少女たちだったかもしれない。

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参考画像

きららアニメの冒険者ギルドを出発した一行には、次々に新たな試練が襲い掛かります。火を吐くドラゴンによる分断宝箱に擬態する強敵異世界からの侵入者など。しかし一番の脅威はほかでもない、悪意システムの導入であったことにはまだ誰も気づいていませんでした。

 

悪意システム

悪意システムとは、フィールド移動など特定の動作のたびに裏で悪意が貯まり、どんどん難易度が上昇していくシステムです。ここでどんなふうに難易度が上がるかはGMが選択することができ、これが数少ないGMの意思が関与する要素になります。わたしはこのゲームのそもそもどんどん上がっていく難易度を認識していなかったので、前述の物足りなさから最もヤバそうな難易度上昇「敵の火力を上げる」を2段階発動させてしまいました。

これにより雑魚敵であっても一撃を食らうと無視できないものとなり、原作さながらの緊張感が生まれました。原作における「明らかな強敵が闊歩しており、無視するか危険を冒してアイテムを取るか選ばなければいけない」という場面の再現があったのですが、その強敵がマジで強いので、一撃食らった瞬間に全員が逃走の判断を下していました。このときGMのわたしは「ダクソはこうでなくっちゃね!!!」と喜んでいました。悪意システムとは言い得て妙なものです。

ここまでなら私もニヤニヤで済んだのですが、上の強敵はあくまでスルーすることが可能な敵でした。

 

冷たい谷のボルド

シナリオ②の多くの試練を乗り越えた一行の前に最後に立ちふさがったシナリオボス「冷たい谷のボルド」が、想像を遥かに超えた強敵となってしまっていました。シナリオボスなので逃げることはできず、立ち向かうしかありません。この敵はダイスの目次第で1ターンの行動回数が2~4回に変動するのですが、無駄な行動が全くないのでシンプルにダメージが倍になります。加えて全体攻撃の発動率が高いので、防御や回復であらゆるリソースが奪われていき、攻撃にまわす余裕がありません。さらにたまに自動回復するため、なかなかHPを削ることができずジリ貧の戦いを強いられていました。回復アイテムも、スキル発動に使うFPも底が見えてきます。

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原作のボルド

しかし一行は徐々に対応を最適化させ、騎士アイアスが仲間への攻撃をかばい、聖職者トゥブシファーが魔法で傷を癒し、呪術師ファラが少しずつ敵を削り、ついにわずかにできた隙をついて伝令の課長による槍の突撃で大ダメージを与えてボルドのHPを0にすることができました。

本当にぎりぎりの戦いだったのでその瞬間の盛り上がりは尋常ではなく、冒険者たちは喜びの雄たけびをあげます。私も手に汗握る激闘の果ての勝利が見れたので、喜ぶみんなの姿が嬉しく、よくやった!という気持ちに溢れ・・・

いいえ、残念ながらこれはダークソウルだったのです。

私は喜ぶ一同に対して、申し訳ない気持ちと、どこか愉悦のようななにかを感じながら、第二形態の存在を告げることしかできませんでした。

 

解散!!!!

第二形態の存在に絶望したところで、時間的な問題から今回のセッションはお開きになりました。戦闘中のデータを保持して、続きはまた今度やります。だいたい私のせいで大変な難易度になってしまいましたが、せっかくだからこのままなんとか勝ってほしい。頑張ってくれ!

 

 


inonoa Advent Calendar 2020

この記事はinonoa Advent Calendar 2020の12/9の記事だったりします。

inonoa(id:inonoa)さんの言語化力強化、または技術力アピールのためになんかそれっぽい記事を書いていく最高の25日間だそうです。まだまだ記事を募集しているそうなので、キミは参加してもいいし、しなくてもいい。ただし、好奇心が身を滅ぼすという実例になるかもしれないということを、常に頭に入れておこう。

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